福島市が昨年11月に実施した一般市民を募集してのベラルーシ視察。様々な形で市民が自らの感じ取ったチェルノブイリ事故後のベラルーシの姿を踏まえて様々な情報発信がされている。これはとてもよい事業だと思うし、今後もその時々で変化するであろう福島の課題を踏まえてテーマを決めながら実施出来ると良いと思う。
さて今回は「学生が見たベラルーシ」と言うことで 、若者がどの様に現状を受け止めているのか興味があって参加した。学生は福島の現状をしっかりと見て、前を向いてた。
発表の中で様々なポイントが挙げられたが、「情報の統一」と言った 点に注目したい。恐らく福島の事故後の情報の混乱を踏まえてのことなのだろう。
やや論点はずれるが、いま様々なモニタリング、除染や健康管理に関して様々な計測がされている。チェルノブイリと大きな違いだ。ただこの2年弱は測定に留まっていて、それをどの様にシステマティックに行い、そのデータを今後の除染や健康管理に生かしてゆくと言ったことが大きく不足していると思う。
まず、データをどの様に収集し生かすかを考えること。例えばWBC検査についても市町村でバラバラに計測するのではなく、きちんと論理的な計画立て 住民の健康がまもれ、住民が安心するのに最大限の効果をあえる様な検査体制を整えることが必要だ。これは多くのことに言える。
そして収集したデータと施策を分析して最大限の効果を挙げる施策の展開が可能とすること。 例えばどの様に除染をすればどの程度線量が下がるのか、または下がらないのか。そうしたことをデータで分析し、健康管理でも除染でも将来の効果的な施策展開に結びつけることが急務だ。簡単に言えばどのボタンを押せば、どの様なアウトプットが期待出来ると言うことを皆が判る様にすることだ。
情報は徹底的に公開し、多くの専門家も含めて議論してもらうこと。ブラックボックスで対応しようとしても住民の心配には応えられない。
話はそれたが、学生の将来を見据えた視線をしっかりと支えてゆきたいと思います。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。