今回は話題を変えて、産業振興に関してお話ししたいと思います。
震災後の福島の短期的な経済活動は活発になっています。今こそ将来に持続可能な福島の産業の基礎をつくり直すことに取り組まなくてはなりません。福島県は原発事故による負のイメージからの脱却を図る為にも、再生可能エネルギー関連産業と医療関連産業の集積を目指すという方向性を打ち出しました。
私自身もこれら2つの方向性については、今後の市場の成長性を考えても、可能性は大きくチャレンジして行くべきと思います。ただ、ここで重要なのは世界のマーケットの位置づけの中で戦略を明確に共有できる事、そして運営に関して世界の圧倒的なスピードについて行ける、そして適切に市場を把握して判断し、競争に勝ち抜くことのできる体制を築くことができるかです。
「ふくしま国際医療科学センター」や「福島県医療機器開発・安全評価センター」などハード面では大きく動き出しました。何度も言いますが、これからは世界を見据えて運営できる能力です。
シンガポールはノーベル賞クラスの人材を集めて医療産業集積を進めています。国内でも多くの地域が医療産業集積を目指しています。再生可能エネルギーについては言うまでも有りません。この競争に勝ち抜くだけのエンパワーメントができるかどうかです。
残念ですが、質問への答弁やその打ち合わせでそういう気概というか、エネルギーを感じ取ることは出来ませんでした。恐らく理解はされていると思います。ただ、そうした覚悟を福島の内外にひしひしと伝わるくらいにならないと勝ち抜くのは簡単ではありません。
福島、いや世界中の若者がフクシマを目指して仕事できる様な将来のふくしまに向けて頑張りましょう。
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